2014/04/28

考える人…そしてムーミン展

考える人 2014年 05月号 [雑誌]

先日、電車で前に立ってらっしゃる方がたまたま読んでらして、表紙を見て買うしかないじゃん!と思って手に取ったこの雑誌。
本屋さんで探して、お値段見てしばし悩んだものの「特集 海外児童文学ふたたび」という謳い文句に魅かれてやっぱり購入。

トーべ・ヤンソンの生誕百年とか、朝ドラ「花子とアン」…そんな流れでこの特集?
でもやっぱりこの世界は楽しい。
あーこの本はまだ読んでない…あら、阿川佐和子さんが「クマのプーさん」の新訳を出したのね…まぁ!「ふしぎなたいこ」って石井桃子さんの作品だったのね…なんて、新しい発見をしながらページをめくって時を忘れる。
そう言えば、東京子ども図書館もずっと行ってみたいと思いながらまだ行っていない…一度行ってみたいな。

上橋菜穂子さんが、私を育ててくれた一冊に選んでらしたのは「運命の騎士」。久しく読みなおしてないなぁと思いながら手に取って読み始めたらもう止まらない。
次から次へとサトクリフのおさらい。昨日も2時まで夜更かししてしまった。
ローズマリ・サトクリフ…何度目かのマイブーム到来の予感。

連休は少し身を入れてピアノを弾く筈が………。

そういえばちょっと前にデパートで「ムーミン展」のチケット貰ったっけ。
引出を掻き回して券を発掘して、ついでもあって今日は銀座まで。
朝10時半の銀座は人も少なく、デパートもガラガラ。これなら楽勝!と思って会場に上がって行ったら、まぁものすごい人・ひと・人!

Img_0698 小さな原画の額に人の波が動かない。
インクで書かれた緻密な絵、彩色された少し大きめの絵、どれもじっくり眺めたいのにこれじゃとても無理。
あまりの混雑にざっとはみて回ったものの、結局めったに買わない図録など買っちまった。

でもって、最後に根性でジオラマなど写真に撮って、あぁ疲れた。

そういや、私ムーミンのお話ってしっかり読んだことない。会場に文庫本も売ってたけど、お会計が延々長蛇の列。
密林で買えばいいやとあきらめて、母とかつ丼食べて帰路に就いたのでした。

あっ、そうそうYで楽譜も見たわ…買わなかったけど。
やっぱりピアノからは遠い私。

Img_0686

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2013/10/05

国際子ども図書館ガイドツアー

この間の木曜日、お友達と一緒に「国際子ども図書館ガイドツアー」というのに参加してきた。

Simg_0442国際子ども図書館は現実逃避をはかりたくなるとよくいくお気に入りの場所。
明治39年に帝国図書館として建てられたという建物が、なんとも落ち着く雰囲気。安藤忠雄さんによって改修つけたされた部分も面白くて、なかなか楽しめる。
とは言っても、いつもは「子どものへや」という、円形の大きな本棚が設置された子ども向け(平日だとお子さんあんまりいないけど・・・)のお部屋で、手当たり次第なつかしい本やはじめましての本を読みふけり、気分転換に建物の中をお散歩したり3階の展示を眺めたりというのが主なところ。

今回はツアーとあって建物についても色々な説明を聞くことができた。
一つの建物ではあるけれど、明治39年に建てられた部分と昭和4年につけたされた部分があり、建設手法が部分によって違う事・・・とか、実はこの建物当初はロの字型の建物として計画されたものの、結局完成しなくて今ある部分はもともと側面となる筈の部分のみが独立した建物として存在しているのだ・・・とか。
3階の展示室の天井高は9メートルもあるんですってよ、贅沢な空間♡
開けてみたら、煉瓦の壁!なんていうトリックアートみたいな扉も面白かった。

普段は入れない書庫にも入れて頂いた。
一定の温度・湿度で管理されている書庫の中はとても心地よかったが、手にとってじっくり読みたい本を見かけたりして目の毒でもあった。
全国の小中学校向けに貸し出しパックなんていうものもあって、ふ~ん、こんなこともしてるんだぁ。

新館建設中という事で中庭の眺めが殺風景だったのが残念だったけれど、新たな発見があってツアーっていうのも面白かったなぁと、付き合って下さったお友達に感謝。

最後は、黒田記念館の角に出来たU珈琲のテラスでお茶をして、楽しい一日♪

Simg_0412 Simg_0422_2 Simg_0427_2
↑これ、建物の中にあって内側から写真撮ってますけど、もともとの建物の外側です。なんか不思議な気分になります。

Simg_0424 Simg_0429 Simg_0444

こういう漆喰のラインを作るのには、特殊な手作りの鏝を利用するんだとか、一番右の煉瓦はタイルみたいに見えるけど煉瓦に上薬をかけて焼いているとか、そういう説明も楽しかった。

Simg_0420
窓から見えるのはは、新しい塔と古い屋根。 時の流れを感じます。

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2012/03/25

センダック・・・そして平塚

Rimg0166_2 ここをはじめて一番最初にお知り合いになったゆっこさん。
センダックに造詣が深くて、素敵な絵本をたくさん教えていただいた。そして、ますますセンダックの世界に魅かれていった私。マーラーの交響曲までジャケ買い!
センダックが装置を手掛けた、ヘンゼルとグレーテルのオペラのDVDは、オペラのDVDの中でも一番のお気に入り。

そのゆっこさんのコレクションの展示(「マイ・コレクション…センダック」展)が、平塚の升水記念図書館であるというので、矢も楯もたまらなくて昨日は平塚へ。本当は今日の鼎談を聞きにうかがいたかったのだけど、どうしても都合が悪くて残念。

図書館のドアの外には、手書きの可愛いポスター!
キャー!でも、そこで興奮するのはまだはやい。
会場に入ったらそこはもうセンダック一色の世界。
アムステルダムの展示会で使用されたというパネルとあの有名なミッキーとの自画像にお出迎えを受け「おぉ!」
なんて素晴らしいの!

各国語版の「かいじゅうたちのいるところ」の絵本を見ながら奥へ進んでいくと、そこはもうめくるめく世界!ポスターやリトグラフが額装され一面に!その間には、「かいじゅうたちのいるところ」の面々がちょこんと座っていたりして・・・かっ・・・可愛い!

今では絶版で手に入らないような絵本や、原語の本、パンフレット類、いくらそのために一部屋お持ちでも、どうやってしまってらしたの?て聞きたくなるくらいたくさんの貴重なコレクション。

絵本だけでも、はじめて見るものもたくさんあって、幸せ!
学校で図書館司書をなさってるゆっこさんの視点ならではの評論なども。

Rimg0173近くなら期間中毎日でも来たい、あの場に座っているだけども幸せという空間だった。
名残惜しく思いながらもちゃっかりリストまで頂戴して、以前いただいたローゼンバックの図録とともに永久保存!

で、その後は、お近くまで行くんですけど・・・とお友達のHさんにお付き合いいただいて、平塚おいしいとこ巡り。

Rimg0167_2 お薦めのヒレカツとポテトフライの定食。
ツアツのポテトのフライ、熱くて”はふはふ”しちゃったけどおいしかった~。
素晴らしいコレクションを拝見して、美味しいものを食べて、心もおなかも大満足。

食事中、偶然にもHさん、「かいじゅうたちのいるところ」のオペラのLDを所有ということが判明。上映会をしてねとおねだり。ももちんを膝に乗せてみるセンダックはまた格別なことだろう。

最後は、美味しいケーキと楽しいおしゃべりで締めて、満ち足りた休日。

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かいじゅうたちのいるところ

かいじゅうたちのいるところ モーリス・センダック じんぐう てるお

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そんなときなんていう? (岩波の子どもの本)
セシル・ジョスリン モーリス・センダック

そんなときなんていう? (岩波の子どもの本)
きみなんかだいきらいさ (センダックの絵本) まよなかのだいどころ ロージーちゃんのひみつ (偕成社・幼年翻訳どうわ) あなはほるもの おっこちるとこ―ちいちゃいこどもたちのせつめい (岩波の子どもの本) ピエールとライオン-ためになるおはな
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2009/09/05

「ものがたり」のその後

去年、夢中になって読んだ上橋菜穂子の「獣の奏者」、続編が出るというのを知ったのが二月ほど前。
あまりにも余韻の残る終わり方だっただけに、あの後エリンは?イアルは?はやる気持ちで予約を入れた。発売日に送られてきたのがちょうど先月、お盆休みの前。
『探求編』と『完結編』の二冊。
早速・・・とは思ったものの、じっくり読む時間がとれず漸く手に取ったのが一昨日の晩。
(お盆休みに読んだのは佐伯泰英の時代物シリーズの新作など・・・汗。あっ、北村薫の『円紫師匠と私』のシリーズも読み直しましたわ~。)

今回も徹夜で一気に読んでしまった。
母親になった主人公のエリン。穏やかな幸せがそのままにあればいいのに・・・せつない予感に次のページをめくるのが怖ろしいようなもどかしいような・・・。
あぁ、とうとう読み終えてしまった。

・・・
・・・・・・
一つの物語として、これはこれで素晴らしかった。
作者の描く世界にひき込まれて、夢中で読んだ。
極限の状態に置かれていてもなお、親子・夫婦の間に通い合う細やかな心の機微に癒される思いもした。

だけど、やっぱりこの「ものがたり」はあの『王獣編』の降臨の野で終わって欲しかった。
この続編を読んでしまった後では、もはや前と同じ気持ちで『闘蛇編』『王獣編』を読むことは出来ない。
あの余韻を残す終わり方だったからこそ、「ものがたり」は私の中で無限の拡がりを持っていたのに。

作者はあとがきで書いている。
『獣の奏者』は<闘蛇編><王獣編>で完結した物語でした。
-中略-その結末としては、あれがすべてだと感じていたからです。その思いは、いまもかわっていません。

そうなんだよね。
アニメ化ということもあっただろうし(アニメは見てないんですが)私も含めてその後を知りたかった読者も多かったのだと思う。
でも、やっぱり・・・。

実は読む前からなんとなく予感があったから、この続編が届いた時すぐに本を開く勇気がなかったのだ。じっくり読みたいなんて、自分に対する言い訳。
そのくせ、その先の世界を知りたいという誘惑には抗えない。
読者ってなんて身勝手!そしてなんてお馬鹿さん!
『ゲド戦記』でアースシーの風を読んだ時もそう思ったのだったのにね。
それだけじゃない、あの本だって、あぁ、あの物語だって・・・!
平凡な行く末では物語にはならないけど、心のどこかでその平凡さを期待してしまう私。

おとぎばなしでおきまりのおわりの言葉。
『そして、いつまでもしあわせに暮らしましたとさ』
人間生きてく以上何事もない人生なんてありえないからこそ、あれは私たちに夢を見続けさせてくれる最高の結び文句なのかもしれない。

獣の奏者 (3)探求編 獣の奏者 (3)探求編

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獣の奏者 (4)完結編 獣の奏者 (4)完結編

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2009/07/11

卒業できないっ!!

Dscn1708もう卒業しよう、今回は絶対買うまい!
そう思っていた筈なのに・・・

結局、密林ちゃんで予約ボタンをポチッ。
今朝、我が家に無事到着。

今日は忙しくてまだ冒険に着手してはいないけど・・・
一応手許においておけば、いつでも出来るし・・・
私の人生、どれだけこの種の『冒険』に時間を空費したことやら・・・
これだけの時間練習に励んだら、少しはマシにピアノ弾けたかな?

卒業できないものがもう一つ。児童文学(青少年向けも含めて)・・・
昨日おとといと、ペイトンの大河小説?フランバーズ屋敷の人びとのシリーズを再読。
『愛のたびだち』『雲のはて』『めぐりくる夏』『愛ふたたび』を一気読み。
二晩ほとんど徹夜。
ヤ○ハのPR雑誌に紹介記事が出ていて(絶版なのに・・・)思い立って読み出したら止まらなくなってしまった。
あまりにも目くるめく展開。
初めて読んだ13歳の私は、どれだけわかって夢中になってたのだろう?
今になって読み返してみるとまた違う感慨があって・・・(今回絶版を手に入れて初めて読んだ『愛ふたたび』の展開が強烈だったから?)岩波初年少女の本侮るべからず!

ふぁ~眠い。さすがに今夜冒険出発は年齢が許さない感じ。
ところで肝心のDSどこにしまったかしら? 

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2009/01/24

風邪っぴきの極楽

実は今月末にインプラントにすべく人工歯根の埋め込みを予定していて、水曜日に歯医者さんに事前説明を聞きに行ってきた。
その時に、風邪などひかぬよう体調管理には十分気をつけてくださいね~と念を押されて帰ってきたのだが・・・

木曜日の朝おきたら喉の調子がおかしい。
風邪か・・・それとも花粉症(今週前半暖かだったので)の症状がはやくも喉に出たのか・・・ちょっと不明。とりあえず、イソ○ンでうがい。
それでもその日一日普通に過ごし、いざ一日の仕事が終わってみると舌の付根まで腫れぼったいような違和感があって頭も重い。おまけに鼻もグスグス・・・微熱あり。
その晩は風邪薬飲んで寝て、昨日はランチの約束を断り、今日も仕事の時間まで体調管理にかこつけてじっくり静養。(小さい人たちが来る日じゃなかったのが幸い・・・でも、昨日やってきた少女の学校は一学年で20人以上お休みとか・・・そのウィルスのほうが怖いかも!)

じっくりと本を読める幸せな時間・・・思い立ってゲド戦記を六巻まとめて再読。
十年前『帰還』を読んだ時、久しぶりのゲドとの再会なのになんとなくちょっと納得できない気持ちがあったのだが、今回はその展開が自分の中にすっと受け止められる。
最初から流れを追って読んだせいか・・・でも、十年経って私自身が変わったのかしら?
華々しさより穏やかさが心地よく感じられる・・・年をとったのかしら?
後半、作者のジェンダーとかフェミニズムといったものに対する視点がちょっと重く感じられもしたけれど、それでも物語から元気をもらって・・・

温くぬくとした読書の時間は極楽気分。
でも、この二日間怠けたツケは大きい、明日は立ち上がろう!

影との戦い―ゲド戦記〈1〉 (岩波少年文庫)影との戦い―ゲド戦記〈1〉 (岩波少年文庫)
Ursula K. Le Guin 清水 真砂子

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こわれた腕環―ゲド戦記〈2〉 (岩波少年文庫)こわれた腕環―ゲド戦記〈2〉 (岩波少年文庫)
Ursula K. Le Guin 清水 真砂子

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さいはての島へ―ゲド戦記〈3〉 (岩波少年文庫)さいはての島へ―ゲド戦記〈3〉 (岩波少年文庫)
Ursula K. Le Guin 清水 真砂子

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2008/08/17

夏休み♪

先週の木曜日から待望の夏休み。

第一日目は家族で横浜へ食事に・・・と言っても、夜のお出掛けだと両親が疲れてしまうのでランチ。
食事のあとはショッピング、まずは元町でチュニック丈のブラウスを誕生日プレゼントに買ってもらって、インド綿の簡単ワンピ(父曰くアッパッパー)も購入。そしてみなとみらいでもセールになっていたシャツを一枚、この頃殆んど着る物に興味を失っている私にしては珍しく衝動買い。
うちに帰って着てみると千円札二枚でおつりがきた“アッパッパー”が意外に好評・・・っていうか、ボロGパンを膝丈で切ったのとだぶだぶのTシャツという普段着がいかにいかにひどかったかっていうことかも!まっ、なにはともあれ思わぬ収穫。

次の日は、ピアノをバッチリ練習の筈だったが、ピアノには殆んど手も触れずマニュアル片手にパソコン(相変わらず不調です・・・涙)の設定を確認したり、同窓の父と二人してリビングのテレビの前で高校野球の応援をしたりで一日が終了。普段スポーツ中継など殆んど見ない私の珍しい行為が災いしてか母校の附属は負けてしまったけれど、白熱したいい試合だった。

昨日は、母のお買い物のお供。某ホテルの会場はものすごい人ごみで母のウォーキングシューズを買っただけでほうほうの体で退散。本当に日本の景気は後退気味なのだろうかと疑いたくなるような風景だった。銀座も結構混んでいたし暑いし・・・疲れきって帰って来て、お昼寝してこの日も終了。(ピアノの練習はいつ?)

そして今日はお友達と日本橋デート。M越で開かれていた『絵で読む宮沢賢治展』へ。
そんなに期待していなかったのだが、自筆の原稿や絵も思いの外たくさん展示されていていた。あまり混んでいなかったので賢治が書いた手紙類もゆっくり読むことが出来、とても面白かった。「注文の多い料理店」の宣伝文句に[決してあなたのプライドを傷つけるようなものでは御座いません]とあったのはちょっと???だったけれど。
それにしても、賢治が8月27日生まれだったなんて・・・、私と同じ誕生日だったとは初めて知った。何だか久しぶりにいろいろ読み返してみたくなった。
そのあと三井記念美術館の『NIPPONの夏』という展示を鑑賞。日本人の季節に対する感性の鋭さを再認識。そういえば子どもの頃、祖父の家では夏の到来とともに建具が萩戸に変っていた。ああいう風に季節を感じることがなくなったなぁ・・・なんて、またまたちょっと懐古病。

どんなに暑くても夏は好きな季節。(今年の蒸し暑さはちょっと参ったけれど!)
もうちょっとゆっくり夏を楽しんでいたいような、いつもの生活が嬉しいような・・・
今週の金・土・日ともう一度三連休、夏休み後半戦。
今度こそ、どこへも出かけずじっくり本を読みたい、ピアノも弾きたい!
どうかパソコンのリカバリーに費やす三日間になりませんように。

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2008/05/24

連想読書

先週の週末、就寝前の読書に図書館で借りてきた本を読み始めたら途中で止められなくなってしまった。読み始めたのが土曜の深夜・・・日付けは日曜になっていたかも・・・で、読み終わったのが日曜の朝、約束があったので一睡もしないまま朝から外出。
おかげで、今週は頭の芯が疲れてボーっとしたまま、集中力に欠ける一週間だった。

読んだのは上橋菜穂子のファンタジー「獣の奏者」Ⅰ闘蛇編とⅡ王獣編の二冊。

獣ノ医術師の母と二人で暮らす少女エリン。だが、ある日母が世話を任されていた闘蛇が一度に死んでしまうという事件が起き、霧の民という他民族の出である母はその責任を問われて処刑されてしまう。孤児となったエリンを助けてくれたのは蜂飼いのジョウン。ジョウンと暮らすうちに蜂を通して生物の不思議を感じ、また偶然目にした天翔ける野生の王獣の姿に魅せられたエリンは王獣の医術師を志し、ジョウンの計らいで学舎に入る。そこで傷ついた幼獣リランの世話を任されたことによって、エリンの運命は再び大きく変わっていく・・・

児童書の分類に入るのだろうか?でも、子どもだけに読ませておくには惜しい圧倒される展開の一冊だった。ファンタジーではあるが本来野に在るべき動物たちと人間との関わり方、ひいては自然と人間のあり方について・・・何が正しいとか間違っているとか言うことではなく・・・柄にもなくそんな事にまで思いを至らせてしまった。
手許に置いておきたいけどスペースが・・・文庫化まで待てるかしら?

photo

で、「翼のある獣」という王獣の形容を読んで何となくパッと思い浮かんだのがこの本・・・というかこの表紙。
実はこの本、子どもの頃ではなく比較的最近読んだので記憶に残っていたのかもしれない。「怪じゅうが町にやってきた」というタイトルで邦訳されていたのだが残念ながら絶版。センダックの描くグリフィンがあまりにチャーミングすぎて、最後にホロリとしてしまう。
でも「大好きだから食べてしまいたい」ではねぇ・・・共に在る事は難しい。
あのグリフィン君にもう一度会いたくなって、また借りてきてしまった・・・。
是非復刻して下さいませ・・偕○社さま!

グリフィンといえばグリフィンドール(汗)。グリフィンドールの紋章はグリフィンではなくライオンだけど・・・。そういえばグリフィンドールの敵役、スリザリンを象徴する動物は蛇だったっけ・・・。あら、「獣の奏者」の王獣と闘蛇も天敵同士だわ・・・などと取りとめのない連想。ハリポタの最終巻の翻訳が出るのは7月?ネットで結末は何となく知ってしまったけど、やっぱり予約してしまった。こちらは徹夜してもの展開になるかどうか・・・

それにしても、夜更しは慣れていても徹夜はこたえる年頃。当分慎もう・・・。

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2008/04/14

石井桃子さん

近所の本屋さんで、珍しいことに雑誌「ユリイカ」のバックナンバーフェアというのをやっていた。結構面白いタイトルのものが揃っていて、あれもこれも・・・と興味をそそられたのだがなにせ一冊1300円、たっ・・・高い。
どれにしようか迷った挙句、結局買ったのは守り人シリーズの上橋菜穂子さんの特集号と今月二日に百一歳で天寿を全うなさった石井桃子さんの「100年のおはなし」という特集号の二冊。

昨日・・・雨の日曜日、石井桃子さんの特集号をじっくり手にとる。
「石井桃子主要作品カバーコレクション」というページがあって、そうかぁ~、あれも・・・これも・・・と改めて驚く。小さい頃大好きだった「こねこのぴっち」「ちいさいおうち」「ねずみとおうさま」・・・あら、「どうぶつのおやこ」(この絵本の一編には実は子供向けの本とは思えないシュールな結末が・・・)もそうだったのね。なつかしい本がたくさん!

子どもの頃はこの本がどなたの作品だから・・・とか、翻訳だから・・・とかそういう意識はなく、ただただ楽しい本、大好きなお話という感じで読んでいたのだけれど・・・。
そういえば「まぼろしの白馬」を下さったお隣のおば様(新婚さんだったのだから今思えばお姉さまだったのだけど)は、英文科出の方らしく「石井桃子さんの翻訳だから、言葉もきれいよ」おっしゃっていらした。

うちの母の世代の女性にとっては、多分石井桃子さんは第一線で颯爽と仕事をこなす憧れの女性という一面もあったのかもしれない。幼い頃寝る前に読んでくれたのは「くまのプーさん」だったし、さりげなくリリアン・スミスの「児童文学論」なんか本棚に並んでた。わたしにも「子供向けの本なんか翻訳するお仕事素敵じゃない?石井桃子さんみたいに・・・」と、わが子の不出来も省みず、身の程知らずな子と口走ってたぐらいだったから、かなりのファンだったのかも。(そりゃ、こどもの頃の夢はケストナーの翻訳してた高橋健二さんに憧れて「ドイツ文学者」だったけど、独逸語の最初の一歩でつまずいたままついに起き上がれなかったし・・・あ~ぁ、余計なことまで思い出してしまった・・・)

夢中になって特集を読み耽った雨の日曜日の午後、あれこれ古い絵本をひっぱり出してなつかしく眺めてみる・・・こんな時間もたまにはいい。
太宰治が井伏鱒二を通して石井さんにお付き合いを申し込んだなんていうエピソードのオマケもついたし・・・。

石井桃子さん、たくさんの物語・・・そして楽しい時間、本当にどうもありがとう。

ユリイカ 2007年7月号 特集=石井桃子 一〇〇年のおはなしユリイカ 2007年7月号 特集=石井桃子 一〇〇年のおはなし

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2008/03/02

世界一つよい女の子まつり

世界一つよい女の子・・・それはもちろん、長くつ下のピッピのこと。

昨年はリンドグレーンの生誕百年で、スウェーデン大使館で記念の催しが開かれたのだが、あいにく行きそびれてしまった。
残念に思っていたら、昨日・今日「世界一つよい女の子まつり」でその時のパネル展示が公開されるというので、見に行ってきた。

パネルのほかにも、その時のパンフレットやリンドグレーンの作品でおなじみのキャラクターのお人形やいすなども置いてあった。
ピッピのシルエットの椅子はちゃんと右足と左足が色違いでくつまで履いている。いかにもスウェーデンらしいデザインで目に楽しい。

主催は「港区立男女平等参画センター」といういかめしい名前のところ。
ピッピの映画の上映や赤木かん子さんのパンチの効いた講演もあった。(昨日は落合恵子さんだったらしい)
赤木かん子さんという方、私はよく知らなかったのだが「本の探偵」(こどもの頃読んだ作者や題名を忘れてしまった本を探し出すというものらしい)でデビューした方だそうで、その世界(・・・よくわからないけど、ストーリーテリングをなさる方とか、図書館関係の方???そうと思しき方が、会場にチラホラ・・・)には有名な方らしい。

お話の内容をあれこれ書く気はないが、「子供と本の関係」について今時っぽくてとてもユニークな内容で興味深かった。まぁ、私みたいにどっぷりノスタルジーに浸ってこどもの本を手にとるタイプには耳の痛い部分もあったし、そうとばっかしは言えないんじゃない?と思える部分もあったけど・・・

ただ「そう思ったのは私だけじゃないんだ」と感じたのは、ピッピについて「イタイ」という表現を使っていらしたこと。
赤木さんがどういう意味で「イタイ」という言葉を使ってらしたのか、その真意はわからない。
でも、私はこのシリーズを読んで、ピッピが荒唐無稽なことを言い出すと「ピッピって強がってるけどホントはさびしいんじゃ・・?」って子供ながらにそう思ったから。ピッピの「自由」には代償もあるんだってそう思ったから。

主催者の方は<ピッピ=自立して元気な女の子>という図式に基づいた講演を期待していたのかも・・・何となくこの催しのコーディネーターの方がちょっと戸惑っている様に感じてしまった私、ちょっと考えすぎ?
Pippi_3 Pippi2

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