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2006/03/02

銀座の職人さん

4167576031 銀座の職人さん
北原 亞以子
文藝春秋 2000-11


by G-Tools

子どもの頃、祖母に連れられて入った資生堂パーラーのアイスクリームは何故か子ども心にも“特別”って思わせる味がした。
若い頃、足袋や草履、名前の入ったちりめんの風呂敷、真珠のネックレス・・・銀座で何か誂えてもらう度に、少し大人になったような気がした。銀座の街を歩くと、ここは祖母が贔屓だったお店、祖父はいつもここで鞄を誂えていたっけ・・と今でも祖父母の思い出がよみがえったりする。銀座は不思議な魔法のかかった街だ。

そんな銀座の魔法の舞台裏を紹介してくれるのがこの本。
江戸の情緒と市井に暮らす人々の心の動きをこまやかに描く北原亞以子さん、ご自身も椅子職人の家に育ったという北原さんが、銀座のさまざまなお店を支える職人さん達を紹介している。この本に出てくるような職人さんたちの技術と心意気があってこその、銀座の街なのだと思う。
一生もの・・・昔はそんな言葉があった。最初はちょっと高価に思えても、一生使える。使っているうちに味が出て、ちょっと綻びても買ったお店に持っていけばちゃんと直してもらえる。少なくなったとはいえ、銀座には今もそんなお店がちゃんとある。
最近は、ブランドショップが立ち並び、シーズンごとに新しいモデルがウィンドウを飾る。それに目移りしないといえば嘘だけど、気に入ったものはいとおしんで長く使いたい、そう思う気持ちも本当。それを支える技術もなくなって欲しくないと、つくづく思う。

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