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2005/12/18

はしご!(アンデルセン展と映画)

今年も余すところ二週間ほど。何かとあわただしい中、はっと気付けば見に行きたいと思っていたものが、残り期間が僅かになってしまっている。そこで、童話関係?の催しをはしごすることに・・・

午前中は、逓信総合博物館で開かれているアンデルセン展へ。
まず目を奪われたのは、アンデルセンの手になるという繊細な切り絵、小人やちょうちょのモチーフだったり、バレリーナのステージだったり、彼の童話の世界そのまま。旅先での巧みなスケッチなども展示されていた。
アンデルセンは、旅を愛し冒険心に富む一方で、極度の心配性でもあったとか。宿で夜盗に襲われるのを心配して避難用のロープを持って旅行していたそうで、トランクなどと一緒にロープが展示されていたのがおかしかった。
また、逓信博物館での展示らしく、アンデルセンの記念切手なども多数展示されていた。郵便馬車のミニチュアやその時代のポスト、郵便馬車のラッパなども展示されており、アンデルセンはこのラッパの音を聞くとまた旅に出かけたくなったとか、またその頃発達しつつあった電報の愛用者であったとか、この博物館がらみ?のエピソードも楽しい。
あと、この種の展覧会で私がいつもスルーしてしまいがちな年表も、目を凝らしてみるととても楽しくドイツを旅していてグリム兄弟に出会っていたり、デュマやディケンズその他にも有名な文学者や芸術家の名も挙げられていて、思わず長く立ち止まって読んでしまった。それにしても、会場に展示されていたディケンズの肖像の若くて美しいこと、苦虫をかみ殺したようなおじいさんの印象をいだいていた私には驚きだった。(ただ今ディケンズ読書中の私・・・)

午後の部はロバと女王こちらは22日まで上映、友人と一緒に見に行く約束をしていて結局今日になった。30年前の作品のデジタルニューマスター版とのこと。ジャック・ドゥミ監督、カトリーヌ・ドヌーヴ主演。
実は私この作品、何年か前に再放送で観た記憶がある。ただ、テレビの前にじっくり座ってみていたわけではなかったので、記憶がじつに断片的。第一あのラストシーン、見てたら絶対覚えている筈。
ペローの原作なのだが、映画の作りはちょっとポップな感じ。従者の顔が、王女側だと青に、王子側は赤に塗ってあったり、台詞にもおとぎ話にはありえないものの名前がぽんぽん飛び出したり・・・それにしても、ラストにでてくるあの乗り物、あれだけは許せない気がする。あれはないと思う。・・・友人と二人で思わず顔を見合わせてしまった。
ドヌーヴは当時でさえ若すぎるという感じではないのだが(オッといけない、口からヒキガエル!)とても綺麗だし王女様らしい雰囲気。衣装も艶やかで、赤毛のアンのマリラだったら卒倒してしまいそうな程ふくらんだ袖、あのボリューム感のある衣装は、きっとドヌーヴでなければ着こなせないにちがいないなどと、ストーリに関係ないことを考えながら見てしまった。名付け親の妖精役の女優さんが決して若くはないのだが、とても素敵だった。
それにしても、ドヌーヴって今何歳ぐらいなんだろう?大学生の頃、今はもうなくなってしまった東急文化会館の名画座で「シェルブールの雨傘」だの「昼顔」だのを観た記憶がある。「昼顔」は生れて初めて観たちょっと妖しい映画だったし、ケッセルの原作も初めて読んだアブナイ小説だった気がする。

そんな事話しながらお茶してかえってきた私たちって・・・、結局後半はあまりメルヘンっていう感じではない一日だった。

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